土からわかる防災のおはなし 実施報告共有

本展示についてご提出いただいた展示物実施報告書から、4館の活用例を抜粋して共有いたします。


八王子こども科学館

■展示期間:2023年4月1日(土)~4月4日(火)

■展示物に対する入場者の反響

土の中に住む生物の様子や、土そのものの説明が充実していてよかったとの声が聞かれた。

また動画により崖崩れ、土石流、地滑り等に関する知識をつけることができたという意見もあり、企画の趣旨は伝わっていると思われる。

同時に館の独自の展示物として、市内の「NPO防災・災害ボランティアかわせみ」が作製した八王子の地形ジオラマも展示し、土日にはボランティアに解説してもらい、「説明がわかりやすかった。」などの意見をいただいた。

八王子市内は山地形の場所も多いため、自分の住んでいるところがどのくらいの高さなのか(洪水等の危険度がどのくらいか)などを把握できるとともに、近隣に山や急傾斜地があることを身近に感じることで、崖崩れ等の危険性をイメージできたという感想を持つ方もいて、企画展示との相乗効果があったと考えられる。

■展示物に対する意見・感想

・がけ崩れ、土石流、地すべりの説明が良かった。(9歳以下)

・土にいる生物や土をくわしく説明していて、とてもわかりやすくて良かった。絵があったのでどういう物なのかすぐわかった。(9歳以下)

・絵もたくさんあって想像しやすい。生物のことがよくわかった。(9歳以下)

地形ジオラマについて

・防災ジオラマはわかりやすく、迫力があった。ボランティアの説明もわかり やすかった。(60歳以上)

・高低差、崖がわかりやすかった。(10歳代)

・自分が住んでいるところの地形がわかった。(9歳以下)

・自分のところの安全さの確認ができて良かった。(50歳代)

■その他意見・感想など

・文章にふりがなをつけてほしい。(ふりがなを付けているところは意味がわかりました。)(9歳以下)

・土と水の関係、それによる災害と予防についてわかると良いと思います。 (50歳代)

■展示配置イメージ

■展示状況写真

向井千秋記念子ども科学館

■展示期間:2023年7月15日(土)~9月3日(日)

■展示物に対する入場者の反響

家族連れを中心に、じっくりと展示を見る姿がみられた。

入場者を対象に行ったアンケートでは、すべての回答者から「非常によかった」という回答を得られ、自由意見として「防災への理解が深まりました。」「ひどいひがいになっていたから、あん心でいきたいと思いました。」等の意見があった。

■展示物に対する意見・感想

イラストを多く用いたパネルで、優しい口調の解説だったため、子どもにも分かりやすい内容であったと思う。パネルだけではなく、段ボールBOX展示による実物の土のサンプルがあることにより、理解が深まりやすかった。夏休み期間に展示を行ったこともあり、クイズラリーには多くの子どもが参加する様子が見られ、「はやいひなん」の必要性を広めることが出来た。

■その他意見・感想など

当館が所在する館林市は山地がなく、土砂災害が発生するリスクがない。そのため、「防災のおはなし」を自分ごととして考えていただけるよう、地域防災に関する展示を合わせて行った。また、防災週間に合わせ、防災士による出前講座や震災特別番組「星よりも、遠くへ」の投影を行うなど、来館者の防災意識向上に寄与するためのイベントを開催した。

■展示配置イメージ

■展示状況写真

公益財団法人防府市文化振興財団・防府市青少年科学館

■展示期間:2023年8月19日(土)~2024年1月14日(日)

■展示物に対する入場者の反響

まず、8/19(土)~27(日)当館で実施した夏のイベント「わくわく防災体験ツアー」内の「花崗岩を触ってみよう」という体験展示において、この巡回展のパネルを掲示させていただきました。

当館の所在地である山口県防府市は、その大半が花崗岩に覆われた地形であることもあり、特に5枚目のパネル「災害を起こす土に変わる?」について興味をもって見られる方が多いようでした。

イベント後は、9/8(金)~2024年の1/14(日)まで、当館の別会場で展示をさせていただきました。

台風等の災害が懸念される時期に展示させていただくことで、土壌と災害の関係について考える契機となったのではないかと思います。

■展示物に対する意見・感想

・イラストや画像と文章量のバランスが良く、読みやすさ、内容ともにちょうどよいパネルであると感じました。

当館ではパネルのみデータ提供での展示だったので、資料もお借りすることができればより充実した展示になっただろうなと思います。

・当館は科学館で、大人向けの読み物展示が少ないため、このような充実したパネルを借用できるのは大変ありがたいです。

■展示配置イメージ

■展示状況写真

雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)

■展示期間:2023年8月19日(土)~9月17日(日)

■展示物に対する入場者の反響

本巡回展は、夏休み期間の展示であったこともあり、親子で展示を鑑賞する様子が印象的だった。

じっくりと時間をかけて展示を見ている親子もいた。お帰り際に保護者の方から、「土がどのようにできたのか、すごく分かりやすかった」と言っていただいた。

そのほかの観覧者の感想として、「一つ一つのパネルが大変興味深く、新しいことを知るきっかけになった」「土に対するイメージが変わった」「楽しく防災を学べた」など、概ね良い評価でした。

■展示物に対する意見・感想

夏休みは、とくに自然とふれる機会が多くなるため、自然に親しんでもらいたい一方で、自然を正しく恐れる心構えを持ってもらいたいと思い、本巡回展の開催を企画した。

その結果として、わかりやすくまとめられたパネル内容で、親子で防災や自然科学を学ぶとても良い機会となったと感じた。

■その他意見・感想など

当館において本巡回展と同時期に、土の調べ方や中に含まれる鉱物の観察の仕方を学ぶ「土の中の宝石を探そう」イベントを開催した。

その際に、本巡回展の紹介をあわせて行うことで、イベントに参加していただいた親子に、展示の鑑賞をしていただくとともに、防災への関心を高める機会になった。

■展示配置イメージ

■展示状況写真

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